シロアリ防除には、建築物の新築時に行う予防処理と既存建築物に対して行う処理があります。
新築時に行う処理は、シロアリの被害と腐朽を予防する事を目的とし、既存建築物の処理は建築物を食害しているシロアリを駆除し今後の蟻害を予防する場合と、蟻害は無いが予防の為に行う場合とがあります。
土壌処理とは───
ヤマトシロアリやイエシロアリは、一般に地中を通って建物内に侵入してくることが多いので、建物の基礎の内側や束石の周囲、その他シロアリが通過する恐れのある土壌を薬剤で処理することが、シロアリの侵入を防止する最も効果的な方法になります。通常は、土壌表面に薬剤を散布し防蟻層を形成します。最近では、防蟻効果の他に土壌からの水分蒸散防止を目的とした土壌被膜形成工法やシート工法も採用されています
木部処理とは───
木部処理は、木材表面に薬剤を噴霧器を用いて吹き付け処理するか、又は刷毛等で塗布する方法と、木材や壁体に穿孔して薬液を注入する方法があります。新築建物の木部処理は、通常、地面から1mまでの部材、浴室回り部材、洗面所や台所等の水回り部分の木材を処理します。また,木口、切り欠き、ボルト穴、仕口、接合部、コンクリート接触面等は特に入念な処理が必要です。
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